人生漫遊記

日常的に感じていること考えてしまうことを挙げていきたいです

又吉直樹さん著書「人間」を読んだ。

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人間を読んだ。

読み終わった後に人間ってなんなんだろうと思わせられる作品だった。

前半は、芸術大学に通っていたためか話が難しくて、いや話というより主人公の永山や周りの登場人物の考えかたが堅苦しいというか難しくて息が詰まりそうだったがそれも人間味らしくて自分に酔っているというか、「こんな難しいこと言っている俺かっこよくね?」というようなそんな人間として考えると可愛く見えてきて読み進めていけた。

 

 

この本を読んでいる時主人公が又吉さんと重なって仕方がなかった。まるで又吉さん自身のエッセイのような。

もともと又吉さんには興味があったがより深まる結果になった。

 

 

 

人間はこの世にはごまんといるのにどのような人間なのか今何を考えて何をしているのかわかる人間は1人もいない。

たった今文字を打ち込んでいるこの時間にも

大切なものを奪われる人間

楽しみの絶頂にいる人間

死の間際にある人間

生を授かった人間、、、

さまざまな人間が存在している。

そんなことを深く考えていってしまうとどうにもたまらなくなる。

主人公の永山は簡単に言って仕舞えば

「考えすぎな人」なのだ。だが永山にとってはただ「考えすぎ」という簡単なことじゃなくて生きるためのヒントをどうにかもがいて得ようとしているように見えた。

それが生きにくさの1つと考えられることもあるのだが…

 

本の帯に書いてある

「僕達は人間をやるのが下手だ。」

この言葉は書いてあるから下手だと受け取るだけではなく人間が生きるのが"上手"だとか"下手"考えてしまっている時点で人生でもがいている可愛さどうにか上手になりたいという願いが感じられてぼくはどこか共感してしまっていた。

どうやらぼくも人間が下手なようだった。

 

 

 

 

 

人間

人間